第5弾は経営・IT実務編です。
監査・会計・税務は論文式試験でも勉強した科目ですので、みなさんも想像つきやすいかもしれません。
が、この経営・IT実務とは何ぞやと??とイメージがつかない方が多いかと思います。
経営・ITは何なのかを紹介したうえで、下記の項目について紹介していこうと思います。
目次
経営・IT実務とはどんな内容か
科目の内容は、ズバリ、経営学とIT監査です。
経営学については、論文式試験ほどより難しくはありません。
とはいえ、論文試験で選択科目は経営学でなかった方もいらしゃるかと思います。
でも、はっきり言って、過去問を見てもらえれば他の科目よりかは、だいぶ難易度は下がるかと思います。
おおよそどんなものがあるのかというと、指標分析(ROAや回転期間とか)、企業価値算定(EVAとか)等で、最近では、ガバナンスコードや若干ですが会社法の機関設計の話なんかも出たりしてます。
計算がメインなイメージがありますが、記述やキーワードの穴埋問題なんかもある感じです。
一方、IT監査の話は、ほぼほぼ監査実務の内部統制の話がITに置き換わった感じです。
監査法人勤務の方でもIT監査とはどんなものなのかイメージが沸きにくいかもしれません。
皆さんは全般統制(ITGC)や業務処理統制(ITAC)という言葉は聞いたことないでしょうか?!
IT監査は、企業の内部統制の内、ITに関する概括的な理解からリスク識別や実証手続の知識を問うものであります。
また、ITには固有のキーワードもいくつかあるので、それらのキーワードの意味を問う問題も出たりでなかったりです。
正直、経営学よりも、明らかに範囲は広いです。
勉強のスタート時期とレベル感
経営学とIT実務は監査・会計・税務とことなり2時間の試験です。(2時間でもそこそこきついですが…)
そのため、上記の科目より予備校のテキストも薄く、勉強開始は1カ月ほど前でも間に合うかなと思います。
2か月前から取り組めれば、かなり万全になるかと思います。
勉強のメイン教材は9割テキストになるかと思います。
私はTACを利用したのですが、テキストだけですと計算に関してはあまりアウトプットができないので、答練は計算問題の演習代わりに利用してました。
勉強のレベル感としては、経営学2割、IT監査8割な感じで勉強しました。
IT監査は監査実務と同じく暗記系の内容ですし、そもそも私自身実務でもほとんど触れてこなかった新領域ですので、習得にはそれなりに時間を費やしました。
一方で、経営学は時間のあいまに勉強する程度でした。
勉強方法について
経営学はシンプルにテキスト内容を拾っていけばいいだけかと思います。
正直あまり差は出にくいので、みなさんできるのかなと思います。
ただし、コーポレートガバナンスコードとか「ん!?これ経営学?」みたいな内容も出題されたりしますので、テキストはまんべんなく読み込んでおくことをおすすめします。
IT監査については、初めかなりとっつきづらかったです。
テキストを読んでも?なこと感じで、今自分がどこの何について読んでいるのか見失いました。
そのため、まずはテキストで大まかな体系を理解するようにし、その次にテキストの細かい部分を読み込むことをおすすめします。
そうすると、「これって監査実務の内部統制の話じゃん」とか「監査のリスク評価とリスク対応の話じゃん」といろいろ気づくと思いますので、理解がしやすくなると思います。
また、経営・IT実務の試験問題は、テキストには載っていない自分で考えるような問題もでたりしたので、他の科目よりもトリッキーな感じがしました。
ちなみに、問題を解き終わって残り5分は切っていたかと思いますので、時間は意外と余りませんでしたね…
当然に油断は禁物ですが、すべての回答欄を埋めて、自分の学んだことを書けば、それで合格点は狙えるかと思います。
次回は職業倫理編を紹介します。
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