修了考査勉強法 監査実務編

修了考査記事の第2弾からは、個別の受験科目について取り上げていきます。
第2弾は監査実務についてです。
監査実務に関する以下の項目を取り上げていきます。

目次

  1. 出題範囲について
  2. 勉強のスタート時期とレベル感
  3. 勉強方法について

出題範囲について

監査実務の試験では、監基報が6割以上を占めるイメージです。(もちろん変動はあるかもしれません。)
監期報から6割、その他から4割出題されるイメージです。
その他は、例えば内部統制監査・四半期レビュー基準等が含まれてきます。
とはいえ、上記で紹介した内容はあくまで大まかな情報ですので、まず、予備校の授業で試験の概要や出題傾向の説明を聞くことをお勧めします。

勉強のスタート時期とレベル感

正直、試験のレベル感については普段、監査法人に勤務している方でしたら、2~3月前のスタートでも間に合うかなと思います。
監査法人勤めの方は、暗記しなくてはいけない論点と、普段実務でやっている論点の二つに分類して、暗記論点に重点を置いて勉強することをおすすめします。
問題は、実務で監査に携わっていない方々です。
正直、監査法人に勤務している方とそうでない方では、勉強量にかなりの差が出てくるのが、この監査実務の特徴です。
「監査なんて論文式試験以来です…」という方は、最低でも3か月前からスタートすることをお勧めします。
試験問題のレベル感としては、基本論点や典型論点がやはりベースで、応用的に自分自身の考えやロジックを回答する問題も出題されたりします。また、少量とは思いますが、キーワードの穴埋めも出題されたりします。

勉強方法について

いわゆる”論文式試験の知識を取り戻す”というようなイメージでは、監査実務は若干苦しいところがあります。
それは、論文式試験との決定的な違いとして、法令集が見れないためです。
つまり、ある程度の暗記が必要となります。
暗記といっても、監基報などの条文をそのまま覚えるのは不可能なので、キーワードを抑えたうえで、ふわっと内容をイメージできる程度であとはそれを文章に書き起こせれば、十分な解答にたどりつけるかと思います。
勉強はテキストベースで、答練は論点を補うために利用するのが良いかと思います。

ここから、勉強序盤・中盤・終盤で、私が実践したそれぞれの勉強イメージを紹介します。

  1. 勉強序盤
  2. 勉強中盤
  3. 勉強終盤

勉強序盤

まず、講義を聞いて、過去の出題傾向とテキストの構成を理解しました。
そして、頻出項目・最近出ていないため出題可能性が高い項目・出る可能性が低い項目に、目次を利用して分類していきます。
例えば、監基報210・315あたりは基本中の基本となります。
最近出ていないため出題可能性が高い項目は、例えば数年おきに出題される項目等が該当します。
これらの情報については、予備校の講義でも触れるかと思いまし、テキストにも過去の出題サマリーなどのページがあるので、それらを活用しましょう。
そして、残りの項目が出る可能性が低い項目となります。
その上で、テキストをへだたりなく読みまわし、これを2~3回転させました。

勉強中盤

ある程度テキストに慣れてくると、目次を見ただけで暗記が必要な項目か、ある程度は推測で書ける項目か、分類ができるようになります。すべてをきれいに分けきる必要はなく、何個か目ぼしをつける程度です。
そして、何回か読みこむことで同時に、自分の穴もにわかってきます
同じ回数を読んだのに、「この項目は相変わらず何回読んでもなんだっけってなるな~」、「どうもここは読みずらいな~」という項目が穴だったりします。私の場合は、大半が暗記が必要な項目でしたね。
このように穴を把握しておき、穴の項目、かつ、頻出項目・最近出ていないため出題可能性が高い項目は、テキストをじっくり読み返したり、マーカーを引いたりして意識的に覚えるように読み込みを繰り返しました。

勉強終盤

おおよそ、試験の2週間前が終盤のイメージです。
ここでは、序盤や中盤での分類わけが大活躍しました。
ズバリ、分類分けは、終盤で自分が不安無く、徹底的に弱点にリスクアプローチしていくための準備となります。
テキストは3~4日で2冊を一周するペースで読みましたが、この時点では弱点を補強する必要があるため、考えたら書けるような論点(実際・立会・確認とか)や、出題可能性が低めの論点は、1週間に1回程度さらっと深追いせずに読む程度にしました。
代わりに頻出項目や、最近出ていないため出題可能性が高い項目で、かつ自分が穴としている項目を極力毎日(少なくとも2日に一回)読みこむようにしました。
なお、答練も私は2週間前まで全く手を津つけず、2週間前ごろから、解説を読みながら論点を補う程度に利用しました。
試験当日も、自分の弱点だけを確認する程度でしたが、直前まで確認していた論点が試験で出題されたりもしましたので、勉強の戦略としては正解だったと思います。

以上、監査実務編のお話でした。次回は第3弾として、会計実務を紹介します。

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