公認会計士の勉強体験談

今回は、私の公認会計士試験の受験生時代に行ってた勉強方針みたいなものをお話ししたいと思います。
今振り返ると「これが実施してよかったな」、逆に「これはよくなかったな~」ということもあるので、良かったこと・悪かったことに分けて紹介します。
一応ですが、軽く自己紹介します。
私は2018年に公認会計士試験に合格し、その後大手監査法人に就職して現役も監査を行ってます。
会計士試験は、短答式・論文式ともに1発で合格し、勉強期間は1年半でした。
ちなみに、予備校は大原を利用しました。

良かった点
・毎日の勉強した時間を科目ごとにメモする
・予備校のカリキュラムのペースを維持する
・自分が間違った問題を徹底的に分析する

悪かった点
・応用論点にはむやみに手を出さない
・分からないことは誰にも聞かず自力で解決
・無理な勉強計画をったててしまった

良かった点
■毎日の勉強した時間を科目ごとにメモする

これはとてもやっていてよかったです。
会計士試験の勉強は、多科目を同時に勉強するというマルチタスクが要求されます。
しかも、1年以上の長期にわたります。
そのような場合、やみくもに勉強しているといつか森に迷うよう感覚になるのです。
この迷いを回避するために、どの科目をどのくらい勉強したのか客観的なデータを記録し、自分の勉強を管理するとことが必要となります。
私は実際に、毎日の勉強時間を科目ごとにメモ帳などで、0.5時間単位で集計してました。
また、メモ帳に記録した結果は土日に振り返り、勉強時間が少なかった科目を土日に補うようにフォローするようにしてました。
結果的に、弱点となる科目もなく、どの科目も合格水準以上の点数を取り無難に合格できました。

■予備校のカリキュラムのペースを維持する

私は大原の1.5年コースを受講してました。
名前の通り、カリキュラムは1年半で全て完結するプログラムとなってます。
予備校で多少違いはあれど、どの予備校も結局は会計士試験で必要な知識を最も効率的に習得できるようなカリキュラムを用意しているはずです。
そのカリキュラムは、各予備校が何十年と培ってきたノウハウが結集したものであり、受験生の合格を可能とするスケジュールとなっているはずです。
そのため、受験生もそのカリキュラムに沿って勉強ペースを崩さずに消化していけば、必然的に合格の可能性は高いはずです。

とはいえ、実はこのペースを崩さないと言うのが大変です。
初めは授業のペースも緩やかかもしれないですが、だんだんと授業数が増えていき、新しいことがどんどん重なっていくと消化しきれなくなってきます。
ここでアドバイスですが、カリキュラムには講義や答練をひたすら受ける期間と、それを過ぎた後にひたすら自習をする期間に分かれてたりします。
そのため、講義や答練が重なって厳しい時は、ひたすら毎日の講義とその復習を行い、忘れてもいいのでわからいことはなるべく後に回さないようにし、あとでテキストを見ればわかるようにしておきましょう。
こうしておくだけで、後の自習期間でわからないことにいちいちつまずくことなく、着実に知識の定着が図れます。
もし、毎日の勉強でおぼれるような気持ちになり、心に不安がある方は、上記のようなカリキュラムに沿った長期的な勉強の計画を立ててみてください。
自分の勉強に自信を持て迷いがなくなる分、ずいぶん気持ちが楽になり勉強に身が入るようになります。

■自分が間違った問題を徹底的に分析する

答練や問題集で間違ってしまった問題について、単純に解説を読んで答え合わせをするだけでなく、なぜ間違ったのかそのプロセスまで遡って究明することが大切となります。

間違いの原因が、解き方が定着してなかったためなのか? 下書きや問題文の読み取りを間違ったのか? その原因は様々です。
いずれも間違ってしまった原因を理解し、本番で同じ罠に陥らないように工夫するために、間違った問題に対する分析は日ごろから心掛ましょう。
私自身は、「間違った問題こそ自分の成長に必要な旨味があるのだ」と言い聞かせ、分析は行うようにしてました。

悪かった点
ここからは、私自身が勉強していて、これはよくなかったな…と思うことを紹介します。
真似するのはお勧めしません。

■応用論点にむやみに手を出す

教科書の隅の話まで抑えに行くのは、結果的にコスパが悪いです。
本試験は、難しい問題の中に散りばめられている基本問題を的確に答えられる力が問われるます。

私の場合の失敗談ですが、「基本的な論点はある程度習得したから、今月は応用的な論点に特化して勉強しよう」と、方針転換を行った時がありました。
結果、その間に基本論点を忘れてしまい、応用的な論点もろくにカバーしきれず、答練の点数が伸び悩んでしまいました。

もちろん、基本をマスターした上で、細かい論点まで抑えるのは当然アドバンテージとなります。
しかし、私にはこのような教訓があるため、応用論点を勉強するとしても、必ず基本論点の勉強も反復継続しながら行うことをおすすめします。

■分からないことは誰にも聞かず自力で解決

私は自分でなるべく調べて解決することをモットーに勉強をしてました。
しかし、今思うとこれはとても効率が悪いと思います。
わからないことについて。10分悩んでも解けなければ、予備校の先生に質問して解決することをおすすめします。
自分でテキスト等を読んで理解する場合、下手すると真実にたどり着けず、間違った理解をしてしまう可能性があります。
また、私も経験があるのですが、わからないことについて自分で考えたり調べたりすると1時間以上かかったりしてました。
他のものごとについて、誰の手も借りずに自力で解決する能力は、大いに素晴らしい能力だと思います。
実際にそういった能力こそ、実務で役に立ちます。
しかし、会計士試験の勉強については、勉強範囲が膨大であるため、わからないことはなるべくすぐにわかる人に聞いて、効率的に解決するのが得策です。
自力の解決は、体力も時間も浪費するので、その日の勉強計画に支障をきたします。
そのため、自力で解決はあまりおすすめしない方法です。

■無理な勉強計画をったててしまった

受験生の方は、その日の勉強始める前に、「今日はこの科目のこれをやろう」と、ある程度計画を立てて取り掛かる方が多いかと思います。
私も計画を立てて勉強してましたが、ついあれもこれもと盛り込みすぎてしまい、勉強の消化不良を起こすことも多々ありました。
その度に、今日も妥協してしまったな~…なんて、自暴自棄になってしまうのです。
そんな時は、自分を責めないですください。
これは、自分の努力が足りてないのではなく、単純に勉強計画に無理があるだけだったりします。
私は短答式試験の直前でよく勉強計画の消化不良に陥ってました。
直前期なのであれもこれもやらなきゃという気持ちにかられ、多い日には一日14時間勉強したときもありました。
14時間コースだと、朝9時から予備校で勉強を開始し、夜10時まで自習室にこもり、まだ終わってない分を駅前のマックで勉強する。
終わったころには夜中の2時で、就寝は3時とかになります。
これはとっても無意味な行為です。
当然ですが、無理をした次の日は昼前まで寝過ごしてしまいます。
結局、寝過ごした分勉強のスタートが遅れますので、その日のうちに追い付こうとまた夜中まで勉強してしまうという悪循環に陥てしまいます。これは心身ともに不健康ですよね…
毎日、変わらずに淡々と勉強して、決まった時間に帰り寝るのが一番です。
もし、過去の私のように無理をされている方がおりましたら、1日勉強をお休みしてリセットすることをおすすめします。

以上、私の受験生時代の経験談でした。
もし、一つでも役に立つことがあれば幸いです。

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